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村国山にてⅠ | At Murakuni mountain I

晩秋の暗欝の空に蕾を宿して、こぶしは枝を揺らしていた

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吾亦紅葦2ぶどう村国山にてⅡ吾亦紅村国山にてⅠ姫葦Ⅰ姫葦Ⅱ
  

「人生とは何か、人間如何に生きるべきか」を問い続けること、そして思い考え感じた、それら名状し難い混沌をキャンバス上に表すことが僕の生涯をかけた仕事である。表現方法としては、西洋の材料である油絵具に金箔、銀箔、和紙、膠など日本の伝統的素材を加えて、これまでにない新しい世界観を表そうと考えている。わび、さび、幽玄など日本文化の最深奥に流れている概念があるが、そういう概念を介さずに直接心を打ち貫く切実さを描きたい。ものの持つ本来の面目を。

前 壽則 Mae Hisanori

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